USER MANUAL

Nautische Instrumente Mühle Glashütteのプレシジョンウォッチをご購入いただき、誠にありがとうございます。我々一同、製品を気に入っていただけることを心より願っております。
Mühle Glashütteの腕時計は、ドイツにおけるウォッチメイキングの歴史を育んできたGlashütte/Saxonyにて、当ブランドが誇る一流の時計職人たちによって製造及び点検されています。この品質保証書は、本製品が問題なく動作していることを保証するものです。もし何かしらの不具合が発生した場合、購入日から24ヶ月以内であれば保証の対象となります。

保証について

Mühle-Glashütt GmbHの製品保証は、購入日から24ヶ月間有効です。期間中に製品に何かしらの不具合が発生した場合、無償で修理に対応させていただきます。ただし、取扱説明書の内容に沿わない不適切な操作、外部からのダメージ(衝撃、圧迫、気温変化)、盗難等の被害が原因の不具合は保証の対象外となります。またケースやガラスの擦れやストラップの磨耗等、通常の使用に伴う経年劣化や不適切な使用による劣化も対象外です。事故等による不可測なダメージについても対象外となります。補償額の上限は製品の購入価格です。

保証にもとづくサービスを希望される場合には、必要事項を記入した製品保証書を腕時計と一緒にご送付下さい。当ブランドのスペシャリストがその内容に問題がないと判断した場合、製品には保証内容が適用されます。配送中に発生するダメージ等については責任を負いかねますので、腕時計を送付する場合には入念に梱包してください。ユーザーの過失が原因で破損したり、保証期間外に不具合が発生した場合には、修理費用が発生します。修理は当ブランドのサービス部門、またはMühleの正規販売店で承ります。

お手元の腕時計について

Mühle Glashütteの腕時計は時間を正確に計測し、一目で認識できるという計測機器としての基本にもとづいてデザインされています。本製品における各種機能については、折り込みになっている3ページ目に記載されています。

 はじめて使用する際の注意点


本製品をはじめて使用する際には、まず手動でぜんまいを巻き上げてください。そうすることでパワーリザーブが機能し、秒針を設定した後に正常に動作し続けます。ぜんまいの巻き上げ方は以下の通りです。

  • ワインディングステム/スレッドから外れるまで、クラウンを6時の方向に回します。その時のクラウンの状態がポジション①で、ぜんまいの巻き上げが可能になります。
  • クラウンを時計周り(12時の方向)に20〜25回ほど回します。
  • 次に日付と時間を設定します。
  • ぜんまいを完全に巻き上げたら、クラウンをケースに向かって優しく押し、しっかりと手ごたえがあるまで12時の方向に回します。この状態ではじめて防水機能が有効になります。

 長くご利用いただくために


幾つかの点に注意を払っていただくことで、グラスヒュッテで生まれたこの腕時計を長くご利用いただくことができます。日常的なケアはもちろんのこと、以下の点について守っていただくことで、本製品は長期間にわたって正確な動作を維持することができます。

  • 可能な限り、過剰な衝撃や磁場への接近を避けるようにしてください。(例:腕時計を電化製品の上に置かないようにする)
  • 定期的に専門店でのメンテナンスを受けるようにしてください。点検の目安は4~5年おきです。
  • 2年おきに防水機能の有効性を点検してください(水回りでの利用機会が多い場合は1年ごとに)。
  • 本製品の使用方法について詳しく知るには、付属のSERVICE BOOKLET、および我々のウェブサイトの「サービス」のページをご確認ください。

 ディスプレイ


a) 時針
b) 分針
c) 秒針
d) 日付および曜日表示(モデルによって異なる)

本製品は自動巻きメカニズムを採用しており、身につけた状態で発生する振動によってぜんまいを巻き上げます。完全に巻き上げた状態では、技術仕様の項目に記載されているパワーリザーブが機能します。腕時計が一切の振動を感知しなかった場合、本製品はパワーリザーブの長さだけ動作し続けます。

一般的な動作を伴う場合、ぜんまいを完全に巻き上げるためには、本製品を1日に最低でも12時間身につけておく必要があります。
本製品は手動巻きにも対応しています。
モデルによって異なりますが、クラウンを20〜25回ほど回すことでぜんまいを完全に巻き上げ、パワーリザーブをフルに活用することができます。自動巻き腕時計はスリップカップリングを採用しており、ぜんまいを過剰に巻いてしまうことはありません。

 日付と時間の設定方法


ムーヴメントにダメージを与えないために、各針は通常時計回りにのみ回すようにし、日付クイックセット機能は午後9時から午前3時の間にはアクティベートしないようにしてください。日付および時間の設定方法は以下の通りです:

  • ぜんまいを巻き上げます。(注意:巻き上げた後、クラウンをケース側に回し入れないでください)
  • クラウンを ポジション③の位置まで引きます。(2つ目の固定位置)
  • 日付が変わるまで時計回りにクラウンを回し、時間を4:05 AMに設定します。
  • クラウンをポジション①に押し戻し、その後ポジション②まで引き出します。(最初の固定位置)
  • クラウンを12時の方向に回し、現在の日付を設定します。曜日表示ウインドウがある場合は、クラウンを6時の方向に回して設定します。
  • クラウンをポジション③まで引きます。(秒針が停止し、秒単位まで正確な設定が可能になります。秒針を12時の位置に設定したら、クラウンを一度引きます。こうすることで分針を正確に目盛りに合わせて設定することができます)
  • 12時間インターバルに応じて、現在の時刻を設定します。(午後の場合、時針は一度12時をまたいだ上で設定します)クラウンを時計回りに回すことで設定できます。
  • クラウンをポジション①に押し戻し、手ごたえがあるまでケース側に回し入れます。

 クロノグラフについて


通常の時間表示機能のほか、お手元のMühleの腕時計ではストップウォッチ機能が利用可能です。分針ダイヤルの目盛りに応じて、1.25秒から12時間の範囲で計測が可能です。計測中は停止と再開を何度でも繰り返すことができます。例えば車を長時間運転する際に、休憩を挟むたびにストップウォッチを停止し、出発と同時に再開させるという方法で、合計運転時間を正確に計測することができます。

計測を開始するには、2時の位置にあるstart/stopプッシャー④を押します。大きなストップウォッチ秒針ⓔが即座に動き始め、60秒が経過すると30分単位のカウンターⓕが1目盛り分進み、12 hour ディスプレイの針ⓖがわずかに進みます。計測を停止するには、start/stopプッシャー④を押します。もう一度押すと計測が再開されます。
start/stopプッシャー④を押して計測を停止した際、計測値は時・分カウンターとストップウォッチ用秒針で確認することができます。すべてのクロノグラフディスプレイを初期値に戻すには、4時の位置にあるプッシャー⑤を押します。

 24時間 / GMT表示


現地時刻を示す時針ⓐ・分針ⓑ・秒針ⓒ以外にも、Mühleの腕時計には24時間またはGMT表示用の針ⓔが用意されています(3ページを参照)。これにより、現地以外の時刻を表示することができます。時刻はGMT針と24時間スケールで確認することができます。時刻の設定方法は以下の通りです。

  • まず目的のタイムゾーンの時刻を、メインディスプレイに表示された現地時刻と同じに設定してください。GMT針の位置をメインの時刻と合わせておくことで、現地時刻を設定し直す際に一緒にリセットすることができます。
  • 次に4時の位置にあるクラウンをポジション①に設定します(最初の固定位置)。
  • クラウンを時計回り(12時の方向)に回し、目的のタイムゾーンの時刻を設定します。24時間表示により、午前11時と午後11時を区別できるようになっています。設定が完了したら、クラウンを⓪の位置に押し戻します。

 シティリングについて


2時の位置にあるクラウンと併用することで、双方向に回転する世界各国の都市名を記したインナーベゼル(シティリング)を使用することができます。ダイヤルの外側に位置するこのシティリングには2つの機能があります。

9時の位置にあるゴールドプレートのインデックスと併用することで、シティリングはGMT針が示しているタイムゾーンを示します。2時の位置にあるクラウンでシティリングを回し、GMT針が時刻を示している都市名を9時の位置にあるインデックスに合わせてください。例えばGMT針がアラスカの時刻を示している場合、インデックスに呼応する形でシティリングはAnchorageを示します。各都市名のそばにある三角形のマークを使えば、リングの位置を正確に設定できます。

シティリングにはもうひとつ、ワールドタイム機能があります。2時の位置にあるクラウンでシティリングを回し、GMT針が時刻を示している都市名を9時の位置にあるインデックスに合わせてください。各都市名のそばにある三角形のマークは、ダイヤルの1時間の幅で並んでいます(午前9時10分の場合、24時表示スケールの9時の位置付近を指しています)。内側の24時間スケールと併用することで、その他の23のタイムゾーンの時刻を確認することができます。