Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテ
創業150年
ブランドの拠点に息づく長い歴史
Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテ
Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテは、5代に渡り、ドイツのグラスヒュッテにおける時計製造業に携わってきました。1845年にグラスヒュッテ初のウォッチメイカーが誕生したことは、私たちのみならず、この町に生きる多くの人々に大きな影響を与えました。というのも、鉱山業が成り立たなくなった後、グラスヒュッテの人々は放牧と農業に戻らざるをえず、苦しい思いをしていたからです。

700年前、Mühle家の祖先がこの地に移り住んで以来、私たちはいいことから悪いことまで、この町が経験した様々な出来事に立ち会ってきました。祖先の一人が爵位を与えられたことは、私たちとこの町の結びつきを一層強固にしています。かくして私たちが1629年から受け継いできた家紋には、「望まず、恐れず」という言葉が刻まれています。それは私たちがどんな困難にも屈しない、勇敢かつ地に足のついた現実主義者であることを示しています。

1869年のブランド創業以来、2度の世界大戦、社会主義や強制収用などといった脅威の中でさえも、私たちはこの地にとどまり続けました。グラスヒュッテで5代に渡って精密・正確なウォッチメイキングの技術を培ってきたMühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテは、そういった歴史の上に立っているのです。
Mühle Glashütte
受け継がれる伝統
Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテ
時計は何よりもまず時間を計るためのものであるというのがMühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテの基本理念です。この理念について知ってもらうには、私たちの祖先が創業した会社の起源について語る必要があります。 Robert Mühleが1869年にブランドの母体となる組織を確立して以来、私たちと会社を支え続けてきたのは、正確無比な計測というコンセプトへの情熱です。Robertがドイツのグラスヒュッテで会社を創業したとき、彼は正確な計測機器の部品製造という形で、地元の時計産業への貢献を図りました。

ほどなくして名前を広く知られるようになったその会社は、やがて高性能の計測機器生産を新たなステージに進めました。1920年以後、数十年の間に、R. Mühle & Sohnは自動車用時計やスピードメーター、タコメーターといった計測機器を、HorchやMaybach、DKW等の一流自動車メーカーに提供するようになりました。

かくして正確な時間計測はまごうことなきMühle家の伝統となりました。その情熱は4代目が始めたウォッチメイキングにおいても失われることなく、今日に至るまでMühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテの本質として受け継がれています。
The Mühle Anniversary Rotor
2019年の新製品に限定搭載
Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテは、5代に渡り、正確無比な計測というコンセプトを追求してきました。1869年、Robert Mühleは現在のブランドの母体となる組織を確立しました。時計職人Moritz Großmannの工房で見習いとして修行を積んだ後、彼はドイツのグラスヒュッテで自身の会社を創業。当初は地元のウォッチメイカーに計測機器の部品を提供していましたが、やがてスピードメーターやタコメーター、自動車用時計の生産に進出します。

正確な時間計測への情熱は、Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテの伝統となり、4代目が始めたウォッチメイキングにおいても受け継がれています。1994年以降は船舶用の時間計測システムおよびクロノメーターの製造を担っています。また、Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテを支えるもうひとつの柱が高級機械式腕時計です。私たちが今年発表する新タイムピースの多くは、ブランドの創業150周年を記念して作られた新型ローターを搭載しています。Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテの技術が凝縮されたこの特別なローターは、2019年にローンチされるモデルの中でもさらに、今年生産されるタイムピースにのみ採用されます。現時点ではTeutonia Sport I、Sea-Timer BlackMotion、Panova Grün、Teutonia IV Mondphase等にこのローターが搭載されています。

このアニバーサリー・バージョンには、通常のローターとは異なるアルミニウム製のミドルセグメントが含まれています。この軽量な金属がローターに用いられることはめったにないのですが、Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテはそれを最高級のミドルセグメントへと生まれ変わらせることに成功しました。まず、未加工状態のアルミニウム・ベースプレートを、私たちが誇るCNC加工機器の数々によってブランクの状態に加工し、仕上げの陽極酸化に適した状態に整えます。その後アルミニウムの表面をより硬く、腐食に強い酸化物層へと変化させ、その工程でミドルセグメントは目の覚めるような青色に変わります。最後の仕上げとして、Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテのアニバーサリーを記念したデザインが、ロータープレートにレーザーで刻まれます。
Mühle Glashütte/ミューレ・グラスヒュッテ